整形外科が担う医療は、体の骨や筋肉、関節、神経といった日常生活を大きく左右する運動器におこる症状や疾患を治療することです。年齢を重ねても自分の事が自分ででき、生涯、健康で充実した生活が送れる暮らしを、専門医として支えていけるよう務めています。
そのためにも、体の不調を感じた時、まず、気軽に相談に来てもらえる医院でありたいと考えています。患者様とのご縁を大切に、患者様の声に耳を傾け、少しでも痛みをとり症状を和らげられる診療を目指しています。
また、整形外科の領域には、長期的な治療が必要な場合や、完治が難しい疾患もあるため、できるだけ治療に向き合う患者様自身の意欲が維持できるよう、精神面のサポートにも配慮したいと思います。
地域に根ざした医療機関である当院は、患者様に安心感を持っていただくと共に、コミュニケーションを重ねる中で信頼関係を築き、頼れる身近な「かかりつけ医」としての役割を果たしていきたいと考えています。
さらに、症状や疾患の中には、手術が必要な場合や、整形外科の領域以外の医療が必要な場合もあります。患者様やそのご家族のために最適な医療を提供できるよう、専門医または他科への紹介も含め地域の総合病院やクリニックとの連携体制をとって対応しています。
近年、高齢化が進み骨粗鬆症が原因となる骨折が増加し、その後の完治が難しいことから、要介護状態となる患者様も少なくありません。骨粗鬆症は自覚症状の乏しい病気であるためか、日本では推計で約1280万人と10人に1人の割合で患者様がいますが、実際に治療を受けているのはそのうちの約2割にとどまっているというのが現状です。
当院では、生活指導や栄養指導なども含めて、骨粗鬆症予防の啓蒙を推進すると同時に、骨粗鬆症ガイドラインで最も推奨されている骨密度検査「腰椎、大腿骨DXA」を導入し、より確実に症状を把握して、投薬治療をはじめとする具体的な治療に結び付けたいと考えています。
その他にも、市立伊丹病院で外傷治療を担当していた経験を生かし、AO法に基づく最新の理論による骨折治療に取り組んでいます。さらに、運動器超音波(エコー)による診療、半導体レーザー治療器や漢方薬も用いて、患者様にとって負担が少なくより効果的な診療を目指すと共に、日々進化を遂げる最新の医療技術や情報に目を向けて、より良い医療が提供できるように努力しています。